社団法人 鶴岡地区医師会鶴岡市立 湯田川温泉リハビリテーション病院

ごあいさつ

                   鶴岡市立湯田川温泉リハビリテーション病院
                        院長 武田 憲夫

 去る2018年6月23日(土) 鶴岡地区医師会館講堂において、当院の主催で、山形県病院協議会「リハビリテーション専門部会」のシンポジウムを開催致しました。テーマは「地域包括ケアシステムにおけるリハビリテーションの役割と問題点」として、県内各地域のリハビリテーションスタッフ、病院、施設のご協力の下、シンポジウムが開催されました。予想を上回る91名(医師2名,看護師 7名,療法士79名、事務系他3名)のご参加を頂きました。この様な多職種連携の会で医師の参加が少ないことは残念でしたが、基調講演、シンポジストのご発表をお聞きし、その後参会者との熱い議論が交わされました。会の次第は下記の如くです。

〇基調講演 (座長:武田 憲夫氏)                  
  講師 土井 勝幸氏 (宮城県 介護老人保健施設せんだんの丘 施設長)
○シンポジウム(座長:佐藤 健一氏)
  シンポジスト
     松木 信 氏 (村山地区 老人保健施設木の実)
     寺崎 聡 氏 (村山地区 みゆき会病院)
     荒井 晋一氏 (置賜地区 老人保健施設リバーヒル長井)
     山 悠二氏 (最上地区 最上町立最上病院)
     今野 学 氏 (庄内地区 老人保健施設明日葉)
     佐藤 健一氏 (庄内地区 鶴岡地区医師会
                  訪問看護ステーションハローナース)

 各シンポジストのご発表の後、鶴岡地区医師会佐藤健一氏の司会のもと、約1時間にわたり、様々な議論が交わされました。
 基調講演の土井 勝幸氏 は宮城県 介護老人保健施設せんだんの丘施設長で、現在全国デイケア協会理事、元日本作業療法士協会副会長などの要職を務められ、深い見識、力強い行動力、お人柄の良さなどから各方面でご活躍の作業療法士です。この度は、「介護保険制度改定と医療介護連携」という副題でご講演を頂きました。医療と介護、介護保険制度の運用と現状など、私(達?)には比較的疎い部分の詳細な説明と現状分析を頂き大変勉強になりました。また、「人、物、金の効率化」、「職員が辞めない職場の確立」、など組織の運用における私にとって納得のいくノウハウも聴くことが出来ました。
シンポジウムジストの皆様に、予め共通質問として、「病院への要望を講演に入れて欲しい」と伝えていました。それに関する回答の一部を紹介しますと、老人保健施設木の実 松木氏は、山形県作業療法士会の会長を務められ、“うんちく”のある話を聞かせて頂きました。中でも、退院後の,患者の社会参加を視野に入れた退院支援を行って欲しい、また、「患者さんにとって、自宅玄関から出入り出来る、自宅で入浴出来ることは、いずれもとても重要な事で、病院リハビリテーションに際し、このことが叶えられるよう努力して欲しい」などの要望を頂きました。患者さんの安全第一を先ず考え、玄関の出入りは危険な場合は無理して自力では行わない、入浴は危険なときは無理せずデイサービスでという方針になりがちな私(病院)にとっては、改めて考えさせられました。また、みゆき会病院理学療法士 寺崎氏からは、「地域リハビリテーション活動支援事業」に対するリハビリテーション専門職の関与が少ないことが指摘されました。よりレベルの高い活動支援をするためには、地域のリハビリテーション専門職にもっと参加させるべきとのご指摘でした。最上町立最上病院 高山氏からは、入院中に、もっと在宅復帰をイメージした生活に即したリハビリテーションを、との要望でした。老人保健施設リバーヒル長井言語聴覚士 荒井氏は、地域に数少ない言語聴覚士として、言語治療を行うばかりではなく、「地域ケア会議への積極的な出席」、「指導者養成事業」、「介護の仕事プロモーション事業」など様々な方面で、八面六臂に駆けずり廻って活躍されていました。素晴らしく活性度の高い荒井氏の、息の長い更なるご活躍を願っています。酒田市明日葉 今野氏は、病院勤務職員(恐らく医師も)の、介護の場への参加、介護分野への理解を深めることの重要性を強調されていました。「これからの医療(病院)は、病気を治すばかりではなく、地域を支えることにも尽力することが期待されている」、という地域包括ケアの基本を指摘頂きました。鶴岡地区医師会佐藤氏からは、鶴岡地区のITを利用した医療連携システムと、それを支える多くの人、多職種が集まり、顔の見える関係を維持する組織(鶴岡地区医師会 地域医療連携室「ほたる」の紹介)運用の大切さ、など当地区の特色を伝えてくれました。さらに、シンポジウムの司会という大役を見事にこなしてくれました。
 本会の全体の印象を申しますと、これからの医療のなかで重要な柱の一つである「地域の医療」を進化、推進させるに際して、「地域ケア会議」などへのリハビリテーションスタッフの参加を増やし、積極的な関与を促すことが重要と思われますし、リハビリテーションスタッフもそのことを期待しているように感じました。また、これからの地域の病院は、これまでのような病気を治すだけではなく、様々な手段、形で「地域を支える」ことにも尽力する事が求められています。その為の人員の確保、人の養成、機器の整備などを、行政および病院運営組織は覚悟し、推進させるべきでしょう。そして医師は、地域医療のリーダーとして期待されているところですが、現状はまだまだ他の職種からは敷居が高く感じられており、忌憚の無い意見交換を行うには、更なる医師側の歩み寄りと努力が必要と感じました。その敷居を下げ、現場の率直な意見を聞く為にも、様々な介護、医療の多職種の会への積極的な参加とざっくばらんな意見交換をお願いしたいと思います。
 最後に、本会立ち上げから計画推進、当日の運用まで、当院リハスタッフの積極的な協力、支援に心から感謝致します。また、ご協力下さいました、医師会.当院事務関係の皆様にも、厚く御礼申し上げます。







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